渡 辺 武 彦 建 築 設 計 事 務 所 Takehiko Watanabe Architect & Associates |
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〒733-0821 広島市西区庚午北2丁目1-4山木グリーンビル602 TEL:082-273-9581 FAX:082-273-8528 E-mail: t.watanabe@feel.ocn.ne.jp |
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桜坂の家 「木造2階建」 場所は都心の繁華街より遠くない昔から住環境が守られている地域の一画に位置している。その中でも本敷地は、北西面はマンション、南面は細い法外 道路を挟んで2階建、3階建の住宅に囲まれて良い環境にあるとは言えない上に、東面には本住宅の建築中にこちらが西面にもかかわらず多くの開口部を取 り付けた2階建の住宅が建てられた。このような条件の中で、都市住宅として敷地の環境やこの土地のポテンシャルを最大限に引き出し、生かすことが 設計者の課題であった。それ等の解決策と特徴を列記してみると、 ① 建物の配置計画 ・あまり広くない敷地で、都市の環境を守るためにもまとまった緑地空間を残す試みとして建物が、西,北面に寄せられ、東,南面が 解放された庭空間としてまとめられている。 ② 構造、及び使用建材については、建築主が御夫妻とも医師であることもあり、なるべく新建材は使用しない事にこだわった。東,南面を解放するため、 西,北面が敷地境界線に近接する事と、太陽光パネルを隠すため軒のないフラット屋根採用。外部は漆喰、内壁は水性ペイント、床材は無垢チーク材採用 ③ 平面計画について ・前面道路及び駐車スペースから玄関へのアプローチにピロティが配され、入室への緩和空間となっている。 ・中2階に洗面、脱衣、洗濯室、浴室が配されている。1階に配するには、建築面積内に納まらないための解決策である。車庫の天井高さを低く抑える 事や、前面道路の南から 北へ下がっている高低差を利用し、1階からも2階からもあまり高さを意識させない機能空間となっている。 ・1階ダイニングと多目的空間の外部に戸袋を持った間仕切り用のフラッシュ戸が内蔵され、来客等により空間の使い分けが可能となっている。 ・建物内に自然と接する緑化用空間が配されている。1階ピロティ南面に和室用坪庭、2階浴室東面に坪庭、又 個室、主寝室に面して東南角 に大きくコートが配され、日常生活の中で、自然との対話が図られるように計画されている。 ④ 外部4面からのプライバシーを守ることや防犯については、1階は塀・ピロティ、2階は坪庭・コートを配した外壁配置計画により、対処されている。 ⑤ 設備面では、1階にエコ給湯設備、フラット屋根を利用した太陽光発電、暖房については、夜間電力を利用した蓄熱暖房が全室採用されている。 「works一覧」に戻る |
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